前回は「まだ真夏なのに、なぜもうおせち?」というところから、先行予約が始まる背景を見てみました。
ところで今度は別の疑問が出てきます。
「8月から予約する人って、いったいどんな方なのでしょう?」
まだ扇風機が元気に回っている時期です。
冷蔵庫には麦茶、冷凍庫にはアイス。
そこへ突然「今年のおせち、どうする?」と言われても、
「その前に今夜のご飯を決めようよ」となる家庭も多そうです。
それでも8月から動く方には、それなりの理由があると思います。
今回は「8月予約組」の気持ちになって、少し考えてみましょう。
その1|毎年買うことが決まっている家庭
いつもの買い物同様に楽天市場でおせち料理を探してみる
まず思い浮かぶのが、「お正月にはおせちを用意する」とすでに決めている家庭です。
この場合、「今年は買うかどうか」から考える必要がありません。
考えることは「今年はどれにする?」だけでしょう。
毎年同じお店の商品を楽しみにしている家庭なら、さらに話は早くなります。
夫婦でページを眺めながら「去年のやつ、おいしかったね」「じゃあ今年も同じでいいか」。
数分でお正月の大仕事がひとつ終了です。
こういう家庭にとって、8月に動くのはそれほど不思議なことではなく、
「どうせ頼むなら早いうちに」という感覚でしょう。
その2|少しでもお得に買いたい方
早めに予約することで、割引やクーポンなどの特典が設定されるケースがあります。
販売店や商品によって条件はさまざまですが、早い時期だけの優遇が用意されていることがあります。
おせちは数千円の買い物ではなく、1万円・2万円、それ以上の商品も珍しくありません。
それなりの金額になるからこそ、数パーセントの違いやクーポンも気になるんです。
「どうせ年末に買うなら、特典のあるうちに」というのは、かなり分かりやすい理由です。
ただし、ここで少し立ち止まりたいところがあります。
「お得」という言葉を見ると、なんとなく今すぐ決めないと損をするような気持ちになってしまいますが、値段だけで選んで「安く買ったけど半分残ってしまった」では、少々もったいないですよね。
値段はもちろん大事ですが、人数や内容が自分の家庭に合っているかどうかも、同じくらい大切です。
その3|選べる時間があるうちにじっくり選びたい方
早めに動くことのもうひとつの良さは、比べる時間をたっぷり取れることです。
おせちには、和風・洋風・中華風・和洋折衷、
少人数向け・大人数向け、有名店監修のものなど、本当にたくさんの種類があります。
「肉料理が多いほうが家族に喜ばれる」
「夫婦2人だからコンパクトなものがいい」
「孫も来るから子どもが喜ぶ料理も欲しい」など、家庭によって希望はさまざまです。
早い時期なら、こうした条件を書き出して整理しながらゆっくり比べることができます。
年末になって「これがいい!」と思ったら受付終了、「じゃあこっちは?」と調べたら売り切れ。
そうなると、おせち選びが楽しいひとときから「在庫探し」に変わってしまい焦ります。
そうなる前に動いておきたい、という気持ちはよく分かります。
その4|年末の仕事をひとつ減らしたい方
これは意外に大きなメリットかもしれません。
12月はなにかと忙しいものですよね。
大掃除、買い出し、年末のあいさつ、帰省や旅行の準備、お年玉の用意。
「電池は?」「お餅は?」「灯油は?」そんな会話が飛び交う中で、
「そうだ、おせちも!」となると仕事がひとつ増えます。
ところが8月のうちに済ませておけば、年末の「やることリスト」からひとつ消えます。
12月に家族から「おせちどうする?」と聞かれて、
「もう頼んであるよ」と答えられたら、ちょっと得意げになれて気持ちよさそうです。
値引きとは違う、早期予約ならではの「お得感」だと思います。
8月予約の弱点も正直に
もちろん、早ければ何でもいいわけではありません。
最大の問題は、お正月の予定がまだはっきりしないことです。
8月には「今年は夫婦2人のお正月かな」と思っていたのに、
11月になって「子どもたちが孫を連れて帰ってくるよ」となるかもしれません。
逆に大人数を想定して大きなおせちを注文したのに「今年は帰れなくなった」となれば、夫婦2人の前に大きなお重が登場します。
黒豆を眺めながら「これは三が日では終わらないぞ……」なんてことにもなりかねません。
また、注文後の変更やキャンセルの条件はお店ごとに違います。
早めに決めるときほど、変更できる期限なども一緒に確認しておくと安心です。
8月から動くのに向いていそうな家庭
ここまで考えると、8月から動き始めるのに向いているのは、こんな家庭かもしれません。
- 毎年おせちを用意することが決まっている
- お正月に集まる人数がだいたい決まっている
- 気に入っている商品やお店がある
- 年末の忙しさを少しでも減らしたい
反対に、何人集まるかまだわからない、そもそも今年買うかどうかも決めていない、という家庭なら、無理に8月に決める必要はありません。
早期予約は「全員参加の競争」ではないのです。
「早割」って、本当にどれくらいお得なの?
8月予約のメリットを見てきた中で、やはり気になるのが「早割」という言葉です。
でも、「早割だからお得!」と言われても、
通常価格との差はどれくらいなのか、
ポイントやクーポンまで合わせて考えるとどうなるのか、
そもそも値段だけで選んでいいのか、気になることはまだ残ります。
次回は、この「早割」をもう少し落ち着いて見てみましょう。
次回:第3回「おせちの『早割』って本当にお得?値段だけではない早期予約の魅力」です。
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もうおせち?まだ真夏なのに!8月から先行予約が始まる理由を調べてみた


