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今さら聞いてもよい「近視」の話。遠くがぼやける仕組み

目の健康診断 健康
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【はじめにひとこと】

私は医療関係者ではありません。

定年前に受けた目の検査で「老眼だと思い込んでいた自分の目が、実は遠視だった」と初めて知った、ただのシニアです。

ここに書いたのは、その経験から感じたことを、自分の言葉で整理したものです。
診断や治療の案内ではありませんので、気になることは必ず眼科にご相談ください。


ゲームのせいだと思っていた

身近な子どもが、テレビの字幕に顔を近づけたり、
遠くの看板をぼんやり見たりしていると、つい言ってしまいます。

「ゲームのしすぎでしょ」

私も長いあいだ、そう思っていました。

ところが定年前に、自分自身の目の検査で、思いがけないことがわかりました。
老眼だと信じて老眼鏡を作り直してきた自分の目が、実は遠視だったのです。

老眼鏡を作るたびにすぐぼやけていたのは、対処の方向が根本的に違っていたからでした。
「これまでの時間が、もったいなかった」
そう感じると同時に、こんなことも頭をよぎりました。

目の状態を正しく知らないまま過ごすことは、子どもにも起きているのではないか、と。


きっかけは、テレビのCMでした

自分から調べようとしたわけではありません。
テレビで「子どもの近視が増えている」というCMを見たのが、きっかけでした。
最初は流していました。

「また難しい目の話でしょ」
そう思っていたのですが、自分が遠視を老眼と思い込んでいた経験と、なんとなく重なりました。

疲れ目と近視は、違う。
老眼と遠視も、違う。
見えにくさには、それぞれに名前と仕組みがある。
その一点だけが、静かに引っかかりました。


近視とは、どういう状態なのか

子どもの近視とは、かんたんに言うと、こういう状態です。

近くは見えるのに、遠くがぼやけて見える。

黒板の文字、道路の標識、向かいの建物の名前。
そういった「少し先にあるもの」が、にじんで見えるイメージです。

自分なりに整理すると、大事なことは3つありました。


ひとつめ。 近くは見えて、遠くがぼやける。これが近視の核心です。

ふたつめ。 子どもの目は、成長とともに奥行き(目の前後の長さ)が伸びやすく、
     その症状が進みやすい時期があります。

みっつめ。 大人が感じる「目が疲れた」とは違い、休ませただけでは戻りにくいことがあります。


「目の奥行きが伸びる」と言われても、最初はピンときませんでした。

丸いボールが、前後に少しだけ長くなる。
そんなたとえで聞いて、やっとイメージがつきました。

自分にとって一番大きかったのは、こういうことがわかったことです。

近視は、根性の問題でも、ゲームを禁止すれば消える話でもない。
自分が遠視を老眼と思い込んでいたように、
子どもも「なんとなく見えにくい」まま過ごしていることがある。

そう気づいたとき、責める気持ちが一段、静まりました。


家の中では、気づきにくい

家の中だけ見ていると、なかなか気づけないと思います。
手元の画面、本、宿題。
近いものばかりの環境では、子どもは案外、平気そうに見えるのです。

違いが出るのは、外に出たときでしょう。
駅の案内板、公園の向こうの遊具、少し離れた看板。

「見えてる?」と聞いても、はっきり答えない。
近づいてから、やっと読む。
旅行先で山や海を見ても、景色よりも手元の画面に目が戻っていく。

そんな場面が重なると、帰宅してからこう思います。
「やっぱり、疲れだけではないのかもしれない」

家では近くが見えている。
外では遠くが弱い。
その対比が、子どもの近視という言葉を、やっと自分の生活の中に置いてくれました。


知ったからといって、すぐに解決はしない

良い面だけ書くと、誤解が出ますね。
私は眼科の先生ではありません。

学校の視力検査で「問題なし」と出ていても、日常では見えにくそうにしている子もいます。
逆に、検査で引っかかっても、慌てて結論を急がなくてよい場合もあるでしょう。

ネットには「今すぐこうしないと近視が進む」といった、強い言い方も並んでいます。
不安を先に大きくする文章は、自分には書けませんでした。

「屋外で遠くを見る時間が大切」という話も、よく目にします。
ただ、天候、安全、家庭の予定で、毎日続けるのが難しい日もあります。
正直に言うと、「知ったからといって、家庭ですぐに解決できるわけではない」のです。

気になるときは、様子を責める前に、眼科で相談してみる。
その一歩までが、自分にできる範囲だと思っています。


声のかけ方が、変わりました

完全に見え方が戻ると、約束できる話ではありません。
それでも、名前を知っていると、声のかけ方が変わります。

「なんで見えないの」
より、
「遠くは見えにくいかもしれないね」

のほうが、子どもにも自分にも、やさしい言い方です。


毎日の見え方を、静かに見る

高額な検査機械の話でも、特別な治療の売り込みでもありません。

自分が遠視を老眼と勘違いしていたように、
見えにくさの正体を知らずに過ごすことは、大人にも子どもにも起きます。

お孫さんや子どもの世代の画面を見る時間が気になる方、
学校の検査結果の紙を見てもピンとこない方には、
一度「子どもの近視とは何か」を知ってみる価値はあるかもしれません。

急がなくてよいと思います。
ただ、責める前に、仕組みを知る。

その順番だけは、自分でも意識しておきたいと思っています。


【最後にひとこと】

私は医療関係者ではありません。

定年前の眼科受診で「老眼だと思っていた目が遠視だった」と初めて気づいた、ただのシニアです。

ここに書いた内容は、個人的な経験をもとにした情報の共有であり、診断や治療の推奨ではありません。

目の見え方が気になるときは、必ず眼科専門医にご相談ください。

ちなみに私は遠視と診断されましたが、裸眼では近くも遠くも少しはボヤケていました。
自分で見えていると思い込むことで目が努力して見ていたようです。
だから毎日目が疲れていました。
遠視用のメガネを新調することで、10メートル以上の景色がはっきり見えすぎて困惑しています。

シニアになると、聞きたくない話は聞こえないふりができます。
同じように、見たくない風景は見えないふりをしたいなと思っています・・・


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