前回は、8月からおせちを予約する方々の気持ちを追いかけてみました。
毎年買うことが決まっている家庭、
お気に入りの商品がある家庭、
年末の仕事を少しでも減らしておきたい家庭。
「8月に予約なんて早すぎる」と思っていたのに、意外と理にかなっているところがありました。
そして早期予約のページを見ていると、どうしても目に入る言葉があります。
「早割」
最近では「超早割」なんて文字まで登場しています。
「早いだけでもすごいのに、超まで付いたぞ」となるわけですが、
買う側として本当に知りたいのは、結局それってどれくらいお得なの? というところですよね。
今回は、早割を「値段」だけではなく、もう少し広い目で見てみましょう。
そもそも早割ってどういう仕組み?
楽天市場でおせち料理を探してみる仕組みはそれほど難しくありません。
決められた期間までに予約すると、通常の価格より安く買えたり、クーポンなどの特典を使えたりする販売方法です。
たとえば通常2万円台の商品が、早期予約では1万円台後半で案内されているケースがあります。
「年末に買う予定の商品を、早く決めることで安く買える」という仕組みです。
ここだけ聞くと「それなら早く注文したほうがいいじゃないか」と思いますよね。
ところが、おせちの場合は少しだけ話が複雑なんです。
1,500円安ければ、それだけで「得」なの?
たとえばこんなケースを考えてみましょう。
早割で1,500円引きになったおせちが4?5人前。通常価格のままだけど2人前のおせちが別にある。
夫婦2人の家庭が前者を「お得だから!」と選んだとします。
「安く買えたね」と喜んでいたのに、
1月3日になっても冷蔵庫を開けるたびにお重と目が合う。黒豆、煮物、伊達巻、そしてまた黒豆……。
これで本当に得だったかどうか、少し怪しくなってきます。
割引額が大きいことと、その家庭にとって合っているものかどうかは、別の話です。
ここはおせち選びで覚えておきたいところですよね。
「何円安いか」より先に確認したいこと
早割の金額を見るときは、通常価格との差も気になります。
でも、それと同じくらい確認しておきたいことがあります。
何人前なのか。どんな料理が入っているのか。送料は含まれているのか。
冷蔵か冷凍か。家族が好きな料理が入っているか。
たとえば魚料理が中心のおせちを、魚があまり得意でない家族のために買ってしまったら、どんなに安くてもお箸が進みません。
反対に、割引はほとんどなくても「これ全部好きなものばかり!」というおせちなら、満足度はずっと高くなります。
買い物の「お得」は、電卓だけでは決められないのです。
早期予約には「選べる」という面白さもある
早く探し始めることのメリットに、じっくり比べる時間があることを前回も触れました。
ただ、ここには少し面白い話があります。
販売店によって予約開始時期が違うため、8月の段階ですべての商品がそろっているわけではありません。
9月以降に特集をスタートさせる百貨店や専門店もあります。
つまり、8月に予約できる商品の中から選べるメリットがある一方で、9月以降に登場する商品もある、ということです。
「早く動けば選択肢が一番多い」とは限らないのがおせちの面白いところです。売り場そのものがまだ完成途中の場合もあります。
「超早割」の文字に急かされない
ネット通販を見ていると、「早割」「超早割」「期間限定」「○月○日まで」といった文字が並びます。
「今買わないと損?」「明日になったら高くなる?」「もう売り切れる?」
気がつくと、おせち選びというよりタイムセールとの戦いになってしまいます。
タイムセールで購入した商品はどれも満足していますか?
そこで、ここで一度立ち止まってみましょう。
お正月に何人集まりますか?
予算はだいたい決まっていますか?
和風がいいですか、洋風も欲しいですか?
受け取ったあと、冷凍庫に入りますか?
こうした条件がまだぼんやりしているなら、早割より先に考えることがあります。
「安く買うために急ぐ」のではなく、「条件が決まった家庭が早割を活用する」。
この順番のほうが、後悔しにくそうです。
ポイントやクーポンは「おまけ」くらいに考える
通販で購入する場合、表示価格以外の特典が付くこともあります。
クーポン、ショップのポイント、キャンペーン、支払い方法による特典など、重なると実際の負担感が変わることもあります。
ただし、ここにも落とし穴があります。
「5,000ポイントも付いた!」と喜んだあとで
「ところで、予定より8,000円高いものを買ってしまった……」となっては困りますからね。
ポイントは主役ではなく、おまけくらいに考えておくと気持ちが楽です。
得したいのは「お金」だけじゃない
早期予約について見ていると、値段以外のメリットも見えてきます。
早めに予約が済めば、12月に「どれにする?」「まだ注文できる?」と慌てなくて済みます。
これは時間のお得です。
味の記憶がある気に入った商品を確保できれば安心のお得。
内容を家族でゆっくり選べれば楽しさのお得。
こう考えると、早期予約の「得」は値札だけでは測れません。
9月まで待ったら、もう遅い?
「私はまだ8月には決められないなあ」と思った方、大丈夫です。
おせち予約は8月だけの勝負ではありませんよ。
9月になると新たに販売を始める百貨店や専門店も出てきます。
暑さが少しずつ落ち着いて「もう秋か」と感じ始めるころ、8月にはまったく実感がなかったお正月も、ほんのり雰囲気が近づいてきます。
次回は、その9月のおせち事情を見てみます。
「早割を逃した!」と焦る必要はあるのでしょうか。
季節をひと月進めて、一緒に考えてみましょう。
次回:第4回「9月のおせち予約は早すぎない?敬老の日を過ぎたら少し現実味が出てきた」です。
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過去記事はこちらからもどうぞ
1記事目/15記事
もうおせち?まだ真夏なのに!8月から先行予約が始まる理由を調べてみた
2記事目
8月におせちを予約する人ってどんな人?早めに動く理由を考えてみた


