最後に残ったのは「毎日の手入れ」
ここまでES-P690Uについて、
6枚刃。
小ささ。
金属ボディ。
充電方法。
と見てきました。
最後は「お手入れ」です。
ES-P690Uには「パームインポッド」という全自動洗浄充電器が付属します。
スイッチ一つで洗浄、加熱乾燥、充電まで行います。
これがES-P690Uと下位モデルを選ぶときの大きなポイントになりそうです。
シェーバーは使った後が面倒
電気シェーバーは、買った瞬間より毎日使い始めてからが本番です。
ヒゲを剃る。
ヒゲくずがたまる。
洗う。
乾かす。
ときどき掃除する。
毎日のことなので、一つ一つは小さな作業でも積み重なります。
若いころなら気にならなかったことでも、シニアになると、
「できれば面倒な作業は減らしたい」
と思うことがあります。
楽をするというより、必要のない作業を減らして、その時間を別のことに使いたい。
私は最近、AIを使うときにも同じことを考えています。
道具は人間の仕事を増やすためではなく、作業時間を減らしてくれるほうがありがたいのです。
パームインポッドも、その考え方に近い設備なのでしょう。
洗浄剤というランニングコストもある
便利な一方で、当然ながら費用もかかります。
専用洗浄剤ES-4L03は3袋入りでメーカー希望小売価格1,100円。
メーカーでは1袋あたりの使用日数を約20日としています。
本体を買えば終わりではありませんでした。
替刃もあります。
洗浄剤も必要です。
高級シェーバーを検討するときは、本体価格だけではなく維持費も含めて考えたほうがよいでしょう。
パームインポッドは全員に必要ではない
ここはかなり大切だと思います。
手洗いが苦にならない人。
洗浄器を洗面台に置きたくない人。
少しでも購入価格を抑えたい人。
こうした場合、ES-P690Uでなければならない理由は薄くなります。
同じ6枚刃シリーズにはES-P680UやES-P650Uもあり、パームインポッドは別売で追加できます。
ES-P690Uだけが購入時からパームインポッドを付属しています。
つまり、
「まず本体が欲しい」
のか、
「洗浄まで全部自動にしたい」
のかで選択肢が変わります。
では8万円超を払う価値があるのか
私は、全員に価値があるとは思いません。
むしろ条件がかなりはっきりした製品だと思います。
ES-P690Uが気になりそうな人
- ヒゲが比較的濃い
- 毎日電気シェーバーを使う
- 旅行や出張が多い
- 小さくても剃り味を妥協したくない
- 金属製の道具が好き
- 毎日の洗浄を簡単にしたい
- 一つの良い道具を長く使いたい
こうした条件がいくつも重なる人なら、価格の意味が少しずつ見えてきます。
もっと安いシェーバーでもよさそうな人
反対に、
- ヒゲが薄い
- 毎日剃らない
- 旅行にほとんど行かない
- 水洗いが苦にならない
- 金属ボディに魅力を感じない
- シェーバーは消耗品と割り切っている
という方なら、8万円超を払う必要性は低いでしょう。
私ならまず店頭で触ってみます
8万円を超える商品を、ネットの記事だけ読んで「よし買おう」とは私はなりません。
まず実物を見ます。
持ってみます。
180gという数字が、自分の手ではどう感じるのか。
手のひらで動かす方式が使いやすいのか。
金属ボディに本当に魅力を感じるのか。
そこまで確認してから考えたいと思います。
長年機械に関わってきて思うのは、数字だけでは分からないことがたくさんあるということです。
直径10ミリの穴と直径10ミリの軸だから入る?いえ、入りません。
そんな単純な話ではありません。
シェーバーも、
6枚刃だから自分に最高。
8万円だから最高。
という単純な話ではないでしょう。
高いから買わない、高いから欲しい。その間で考えてみる
今回ES-P690Uを調べて面白かったのは、最初に感じた、
「ひげそりに8万円?」
という印象が少し変わったことです。
もちろん8万円は安くありません。
しかし中身を見ていくと、
6枚刃。
高速リニアモーター。
アルミ削り出しボディ。
手のひらサイズ。
ワイヤレス充電。
マグネット式充電。
全自動洗浄・加熱乾燥・充電。
という、一つ一つの理由が見えてきました。
それでも自分には必要ない。
それも立派な結論です。
反対に、
「これなら毎朝使って、旅行にも持って行きたい」
と思えたなら、少し詳しく調べてみてもよいでしょう。
シニアになってからの買い物は、単に安いものを探すだけではなく、
残りの人生で何度使うのか。使うたびに気持ちよく使えるのか。
そんな基準があってもいいと私は思います。
私はまだ、この8万円超の小さなシェーバーを眺めながら考えているところです。
買うか。
見送るか。
こうやって新しい道具を調べている時間も、人生後半の楽しみの一つなのかもしれません。
これまでのように柄を持って剃るスタイルより、丸く握って剃るほうが感触としては良いと思います。
ま、好みで分かれますね。
ラムダッシュ、深いなぁ。


