前回は、9月になるとおせち選びが少しずつ現実的になってくる、という話をしました。
百貨店や通販サイトの商品も増えてきて、ながめる楽しさが出てくる時期です。
そうして商品を見比べていると、こんなことに気づきます。
「これ、夫婦2人には多くない?」
写真を見ると、豪華な三段重。
エビがどん、数の子がどん、ローストビーフまで入っている。
見た目はとても華やかです。
でも夫婦2人のお正月なら、話は少し変わってきます。
元日の朝から三段重を前にして「これ、全部食べるの?」とちょっと不安になることもあります。
今回は、夫婦2人や少人数の家庭に合ったおせちの考え方を、ゆっくり見ていきましょう。
大きなおせちほど豪華に見えるけれど
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おせちを探していると、どうしても見栄えのするものに目が行きます。
三段重、四段重、40品目、50品目……写真いっぱいに料理が詰まっていると、「お正月らしいなあ」という気分になります。
ただ、一度だけ現実の食卓を想像してみましょう。
夫婦2人。朝にお雑煮とおせちを少し。昼にも少し。夜は「そろそろ普通のものが食べたいね」となる。
そして1月2日、冷蔵庫を開けるとまだおせちがいる。
1月3日もいる。
1月4日、伊達巻と目が合う。「君、まだいたのか」となってしまったら、少し量が多かったのかもしれません。
少人数向けの良さは「食べ切れること」
最近は1人前・2人前・2~3人前など、少人数向けのおせちも探しやすくなっています。
その良さは、単に小さいことではありません。
ちょうど食べ切れること、これが一番の魅力です。
おせちは少しずついろいろな味を楽しむものです。
それぞれに先人の知恵が詰まっている優しい料理です。
黒豆、栗きんとん、昆布巻き、数の子、煮物、焼き魚、肉料理……少しずつ食べるから楽しい。
だから夫婦2人なら、「たくさん入っていること」より「ちょうどよく入っていること」を重視してみてもいいかもしれません。
食べきる量を注文するのが大人のマナーだと思います。
量を減らして、その分好きなものを
少人数のおせちには、もうひとつ面白い考え方があります。
たとえば4~5人前で2万円のおせちと、2人前で1万5,000円のおせち。
量だけ見ると大きいほうがお得に見えるかもしれません。
でも夫婦2人なら、量をたくさん確保するより「食べたい料理が入っているもの」を選ぶ、という方向もあります。
量を減らした分、少し質の良いもの、好きな料理が多いもの、有名店監修のもの、肉料理が充実したもの。そちらへ予算を使うこともできます。
大きさではなく満足感にお金を使う。
少人数だからこそできる選び方です。
「○人前」という表示だけで決めない
ここで少し注意したいことがあります。
「2人前」と書いてあっても、食べる量や他のおかずとの組み合わせによって感じ方は変わります。
おせちだけでしっかり食事をしたい家庭と、
お雑煮やお刺身・鍋料理も一緒に楽しむ家庭では、
ちょうどいい量がまったく違います。
だから商品を見るときは、人数表示と一緒に、品数や重箱の大きさも確認することが大切です。
去年の食卓を思い出してみる
おせち選びで意外と役に立つのが、去年の記憶です。
忘れっぽいシニアはObsidianを活用してみましょう。
「黒豆はすぐなくなった」
「昆布巻きは最後まで残っていた」
「肉料理はもっと欲しかった」
「甘いものが多かったかな」。
こんな記憶があれば立派なデータですし、それが今年のヒントになります。
おせちの写真を見て「50品も入っている!」と喜ぶ前に、
「このうち、私たちは何品食べたいだろう」と考えてみる。
少し地味ですが、かなり大切な質問です。
苦手な料理が多いおせちを避けるだけでも、食べ残しはかなり減ります。
おせちだけですべてそろえなくてもいい
少人数の家庭には、もうひとつ方法があります。
おせちは小さめにして、好きなものを別に用意する、という考え方です。
2人前のおせちに、お刺身、好きなローストビーフ、お雑煮、etc。
これだけでも立派なお正月の食卓になります。
「基本はおせち、好きなものは追加」のほうが、夫婦2人には合う場合があります。
おせちを食べながら「このお刺身、やっぱり買ってよかったね」という楽しみも増えます。
冷蔵庫のことも忘れずに
少人数向けのおせちを選ぶとき、意外と見落としやすいのが保管場所です。
年末の冷凍庫には、肉、魚、冷凍食品、年越しそばの具など、いろいろなものが入っています。
そこへ大きな三段重が届くと「入らない!」となることもありえます。
夫婦2人なら、小さめのおせちは保管しやすいというメリットもあります。
おせち選びは、食卓だけでなく冷蔵庫の中まで少し想像しておくと安心です。
早めに探し始めるとこんな選び方ができる
ここで、これまで話してきた「早めに動くこと」とつながってきます。
9月や10月など、まだ時間がある時期なら、
1人前・2人前・2~3人前、和風・洋風・肉料理多め、
といった条件を比べながら探す余裕があります。
年末に慌てると、欲しいものを選ぶのではなく残っているものから選ぶことになりかねません。
早めに見始める良さは、まさにここです。
小さなおせちは「寂しい」ではない
昔ながらのお正月というと、大きなお重を家族みんなで囲むイメージがあります。
だから小さなおせちを見ると「ちょっと寂しいかな」と感じる方もいるかもしれません。
でも、そんなことはないと思います。
好きな料理がぎゅっと入った小さなお重、お雑煮、お気に入りのお酒やお茶。
テレビを見ながら「今年もよろしく」。
これで十分、あたたかいお正月の食卓になります。
食べ切れないほど用意するより、最後までおいしく食べられる量のほうが気持ちいい。
そう考えると、少人数向けのおせちもなかなか魅力的です。
次は10月、いよいよ本格的な選び方へ
8月は「まだ早いかな」、9月は「そろそろ条件を決めようかな」。
そして次は10月です。
秋らしさも増して、お正月まであと3か月ほど。
このころになると「今年はどれにしよう」と本格的に探し始める方も増えてきます。
人気の商品が気になり始めるのも、このあたりからです。
次回は、10月のおせち予約がどんなタイミングなのかを考えてみます。
まだゆっくり選べる時期なのか、それとも人気商品はそろそろ気にしたほうがいいのか。
おせち選びも、いよいよ後半戦へ入っていきます。
次回:第6回「10月になったら本気モード!人気おせちを選びたい人の予約タイミング」です。
過去記事はこちらからもどうぞ
1記事目/15記事
もうおせち?まだ真夏なのに!8月から先行予約が始まる理由を調べてみた
2記事目
8月におせちを予約する人ってどんな人?早めに動く理由を考えてみた
3記事目
おせちの「早割」って本当にお得?値段だけではない早期予約の魅力を考えてみた
4記事目
9月のおせち予約は早すぎない?敬老の日を過ぎたら少し現実味が出てきた


