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冷凍庫に「つゆ」を入れる時代が来た。この夏、ハマってしまったシャリシャリ体験記

凍らせるつゆ 生活
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文・あんぽんちゃん

今回は小説風に書いてみます。
Kindle出版を目指しているのは秘密ですが・・・


正直に言う。

最初にスーパーの棚でこれを見かけたとき、「変わったものを作るなあ」と思っただけで、素通りした。
ところが数日後、テレビでちらっと紹介されているのを目にして、気になって買ってみた。
それが運の尽きだった??
いや、この夏最大の「拾いもの」だった。

「凍らせるつゆ」って何だ?

買ったのは味の素の「氷みぞれつゆ」
冷凍庫で凍らせて使う麺用調味料で、独自技術「みぞれ凍結製法」によってマイナス10度以下
という氷点下の冷たさと、シャリシャリした食感を実現したというシロモノだ。

使い方は至ってシンプルだった。
内袋を冷凍庫に平らに置いて24時間以上凍らせておく。
翌日、そうめんを茹でて水で洗い、よく水を切って器に盛ったら、
少し溶かしてから袋のまま細かく割りほぐしてそうめんの上にかける。
あとは全体を軽く混ぜて、氷を崩しながら食べるだけ。

……こう書くと地味に聞こえるかもしれない。
でも実際に食べると、話が全然違う。

箸でシャリッと崩した瞬間の手ごたえを感じ、冷やしておいた器に広がる冷気、
口に入ったときの「これは冷たい」という驚き?

これは文章で伝えるのが難しい種類の体験だ。
わたしは工場で精密機械をさわる仕事を長年やっていたので、
「なるほど、こういう仕上げか」と職人的に感心してしまった。
食品でもモノを作る工夫というのは、どの分野でも面白い。

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なぜシャリシャリになるのかを少し深掘り

気になってメーカーのサイトを読んでみた。
通常の冷凍食品では急速冷凍が鉄則だが、急速冷凍だと氷の結晶が細かくなりすぐ溶けてしまう。
このつゆでは逆に「緩慢冷凍」であえてゆっくり凍らせ、氷の結晶を大きく成長させることで、
時間が経ってもシャリシャリ感が続く構造にしているという。

どうやって実現しているのかのカラクリが気になる・・・
さらに、ペットボトル飲料を凍らせると最初は味が濃く最後は水っぽくなる現象があるが、
調味料と水の分子を均一に分散させる技術によって、溶け始めから終わりまで味のムラなく食べられるらしい。

なるほど、単に「凍らせた」だけではないわけだ素晴らしい。
ちゃんと設計されている理由だ。

種類は2種類。どっちを選ぶ?

現在は「かつおだし」と「鶏だしゆず風味」の2種類。
かつおだしはかつお・昆布・いりこを掛け合わせた厚みのある風味、
鶏だしゆず風味は鶏・昆布・帆立の三種のだしにゆずの爽やかさを合わせた仕上がりになっている。

わたしが最初にハマったのはかつおだしのほうだ。
だしが力強くて、シャリシャリの冷たさの中にもしっかり「うまみ」がある。

次に鶏だしゆずを試したら、これはこれで別の良さがあって、涼しい気分になる。
結局どちらも「また買う」リストに入ってしまった。

実は各社が競い合っている

このシャリシャリつゆ、味の素だけの話ではないと気づいてしまった。
キッコーマンは「シャリっと冷やそうめん」を発売し、「韓国冷麺風」と「柑橘素麺」の2種類を展開。
つゆを冷凍庫で8時間凍らせるだけで完成し、麺を茹でている間に冷凍庫から出せば、
5分でシャリシャリ、10分でひんやり、20分以上でさっぱりとした冷たい麺が楽しめるという。
調理時間の工夫で楽しみが増える?

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ほかにも丸美屋の「氷点下そうめんつゆ 焙煎ごま味」、

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正田醤油の「みわび ぶっかけ氷つゆ 柚子かおる昆布鰹」、

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さらにごま豆乳麻辣担々風味といった変わり種まで登場している。

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ぶっかけ氷つゆ ごま豆乳麻辣担々風味

棚に並んでいるのを改めて確認しに行ったら、こんなにラインナップが揃っていたとは。
下を向いて歩いていたのか? 完全に見落としていた。

ハマってから工夫したこと

何度か試すうちに、個人的に「これは正解」と思った食べ方をいくつか見つけた。

器を冷やしておく
そうめんを盛る前に、器を冷凍庫か冷蔵庫で少し冷やしておくだけで、シャリシャリが長持ちする気がする。

薬味を少し豪華にする
みょうが・大葉・おろし生姜を全部のせにすると、香りと辛みが冷たさを引き立てて格段においしくなった。全部乗せは豪華すぎると妻に小言を言われるが・・・

具をひとつ足す
蒸した鶏の薄切りやちくわを添えると、それだけで少し豪華な気分になる。
昼ごはんが楽しみになるというのは、シニアにとってバカにならない話だと思う。
りなみに竹輪は栄養価が意外と高いらしい。

鶏だしゆず風味で試してほしい組み合わせ
ゆず風味のほうは、サラダチキン+きゅうりの千切りとの相性が抜群だった。

「夏の食卓がつらい」は本当の話

味の素の調査では、約8割が「夏のキッチンで料理をするのがつらい」と回答し、
そのうち約6割が「毎日そう感じる」と答えた。

調理の優先事項としては
「調理時間がかからない」が1位、
「火を極力使わない」が2位だったという。

これは他人事ではない。
わたしも気温が35度を超えると、台所に立つ気力が一気にしぼむ。
そうめんを茹でるくらいしかやる気が出ない日は、正直何度もある。

だからこそ、「つゆを凍らせておくだけ」というシンプルな仕掛けが刺さった。
前日の夜に冷凍庫に入れておけば、翌昼には氷点下の一杯が待っている。

まとめ これは今夏の「発見」だ

60代になると、「こんなものがあったのか」という発見が減ってくる。
食も「いつものもの」で落ち着きがちだ。

でも今年はこれで、ちょっとちがう夏になりそうだ。
各社がそれぞれの工夫で仕上げた「凍らせるつゆ」を、
ひと夏かけて全種類制覇するのも面白いかもしれない。
そんな小さな楽しみができた。

酷暑対策という難しい顔をしているが、要するに「シャリシャリで涼んで、おいしく食べる」。
それだけのことが、こんなに気分を上げてくれるとは思わなかった。

まだ試していない方は、ぜひ一度。


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