「AIを使えば仕事が2倍できます」
そんな話を聞くことが増えました。
確かに便利で速くなったような気持ちになります。
今まで2時間かかっていた仕事が1時間でできれば、同じ時間で2倍の仕事ができるかもしれません。
でも、私は最近少し違うことを考えるようになりました。
2時間分の仕事を1時間で終わらせたなら、
残った1時間まで仕事を詰め込まなくてもいいのではないか?
その1時間を、自分に返してもいいのではないか。
これが今回から始める、
「火曜日はAIで1時間取り戻す」
という5回シリーズの基本的な考え方です。
AIを使って忙しくなっては少しもったいない
私は長い間、ものづくりの現場で働いてきました。
金属加工では、ただ機械を速く動かせば生産性が上がるわけではありません。
加工する順番を考えたり、工具を準備したり、測定方法を工夫したりすることで、無駄な動きを減らしていきます。
仕事が早く終われば、その分さらに仕事を詰め込まれることもありました。
会社員時代なら、それも仕事です。
ところが人生後半は少し違います。
自分のために使える時間が増えてきたからこそ、何に時間を使うかを自分で決められます。
AIを覚える目的も、私は自分のために使える時間に置いてみたいと思っています。
もっと働くためではなく、自分の時間を取り戻すため。
そう考えると、AIとの付き合い方も変わってきます。
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まずは1時間を目標にしなくてもいい
「AIで1時間取り戻す」と書いていますが、最初から1時間短縮する必要はありません。
10分でも十分だと思います。
たとえば私はブログやメルマガを書くとき、
・タイトルを考える
・見出しを考える
・文章の順番を整理する
・分かりにくい部分を書き直す
といった作業に時間を使います。
以前ならタイトルを考えるだけで、パソコンの前で長い時間止まることもありました。
今はAIに、
「60代の初心者にも分かりやすいタイトルを10個考えてください」
と頼めますから、ステキなタイトルがあっという間にでてきます。
しかし、そのまま使う必要はありません。
10個の中から、
「これは少し違う」
「この言葉は好きだな」
「自分ならこう変えよう」
と考えて足したり引いたりすればいいのです。
自分が最も好きなタイトルに作り直しますが、そのままでもいいですよ。
ゼロから考える時間が大幅に減るだけでも、心の負担がかなり楽になります。
機械加工でも最初に考えるのは段取りだった
長年機械加工をしていると、「段取り」の大切さを嫌でも覚えます。
加工する材料を取り付けてから工具を探していたのでは効率が悪くなります。
測定器を準備していなければ、加工の途中で手が止まります。
AIも似ているところがあると感じてます。
何でもAIに任せれば速くなるわけではありません。
様々なAIには、それぞれの得手不得手があり、私の好みもあるので役割分担は必要ですよね。
自分の作業で何が苦手なのかを見つける事が必要です。
「どの作業に時間がかかっているのか」
を先に見つけることができれば、解決方法も見つかるので大切です。
たとえば、
・ブログ本文を書くのは苦にならないけれど、タイトルを決めるのに30分かかる。
・旅行先を考えるのは楽しいけれど、宿を比較するのに時間がかかる。
・メールを書く内容は決まっているけれど、文章を整えるのが面倒。
人によって時間のかかる場所は違います。
そこにAIを使います。
全部をAIに任せる必要はありません。
AIに仕事を奪われるより、面倒な時間を渡してみる
AIの話になると、
「仕事がなくなるのではないか」
という話題も出てきます。
それも大切な問題でしょう。
仕事の中での単純なデータの集計や議事録の要約などはAIツールが得意なので任せる方向にあります。
しかし個人の生活では、もっと身近なところから使ってみてもいいと思います。
私は、
AIに自分の人生を任せるのではなく、面倒な作業を少し引き受けてもらう
くらいがちょうどいいと思っています。
旅行先を決めるのは自分。
どんなブログを書くか決めるのも自分。
どんな趣味を楽しむかも自分。
AIには、その途中にある調べものや整理や構成を手伝ってもらいます。
主役は自分のままです。
取り戻した時間を何に使うか
ここが今回、一番伝えたいところです。
AIで30分短縮できたら、何をしますか。
私は散歩に出てもいいと思います。
レコードを1枚ゆっくり聴いてもいい。
旅行先を地図で眺めてもいい。
昼寝でもいいでしょう。
何もしない時間だって立派な自由時間です。
私自身、以前は「空いた時間があれば何かしなければ」と考えることがありました。
しかし最近は、
時間を空けること自体にも価値がある
と思うようになりました。
シニア世代になれば、若いころと同じ速度で走り続ける必要はありませんし、走れないです。
今週は自分の30分を探してみる
今週いきなり、AIを使いこなそうと頑張る必要はありません。
まず、自分の生活の中で、
「これ、毎回時間がかかるな」
と思う作業を一つ探してみてください。
メールでしょうか。
ブログでしょうか。
調べものでしょうか。
旅行計画でしょうか。
家族に送るメールの文章かもしれません。
その一つをAIに手伝わせてみます。
うまくいかなければ、頼み方(プロンプト)を少し変えればいい。
うまくいったプロンプト文はテンプレート化してObsidianやメモに残して、再利用します。
機械加工でも一回目から完璧に加工条件が決まるとは限りません。
AIも同じです。
試して、結果を見て、少し直す。
それくらいの気持ちで十分だと思います。
人生後半にAIを覚える目的は、パソコンの前に座る時間を増やすことではありません。
パソコンから少し早く離れるためにAIを使う。
そんな使い方があってもいいのではないでしょうか。


